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新型コロナで外出自粛 松本の桜の名所も閑散

 全国で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、見頃を迎え始めた松本地方の桜の名所では、例年のにぎわいが影を潜めている。三~五分咲きとなっている国宝松本城本丸庭園では5日、写真撮影をしたり散策を楽しんだりする人の姿が見られたものの、来場者数は昨年の同時期に比べて半分ほどだった。

 本丸庭園では正午ころ、家族連れや観光客らが、春の日差しの中で揺れる桜の鑑賞を楽しんでいた。マスクを着けた来場者が多く、黒門に設置されたアルコール消毒液を使って念入りに手をこする人の姿が見られた。
 毎年桜の時期に訪れる安曇野市三郷温の中西今朝光さん(80)は「いつもと比べると全然人がいない」と周りを見渡した。入院中で、新型コロナウイルスの影響で面会できない妻のために桜の写真を撮りにきたといい、「自分も高齢。集会は断って、マスクと手洗いをしっかりしている」と話していた。
 松本城では3月28日に桜が開花したが、今年は本丸庭園での夜桜会やライトアップなどを中止にしている。松本城管理事務所によると、昨年4月第1週の週末は開花前でも計約7600人が来場したという。職員は「現在は天守閣の公開も中止しており、4日(土曜日)の来場者数は約1950人だった。目に見えて来場者は少ない」と話していた。

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