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熊本城の瓦アート松本へ 炊き出し隊みらい浅田修吉さん準備

 全国の被災地で炊き出し支援に取り組んでいる「松本市炊き出し隊みらい」代表の浅田修吉さん(61)=松本市宮田=が、平成28年4月の熊本地震で損壊した熊本城(熊本市)天守の瓦を使ったアート作品を手掛ける陶芸家の作品展を、松本市内で開催しようと準備を進めている。浅田さんは過去3回にわたり熊本で炊き出し支援を重ねており、熊本と同様にお城を誇りとする松本市民が、被災地支援や防災の大切さについてあらためて思いをはせるきっかけになればと願っている。

 アート作品を手掛けているのは熊本県山鹿市の陶芸家・尾崎玲子さん(65)。被災瓦に釉薬で浮世絵や鬼の絵、女性の目元などを描くなどして焼き上げている。「被災した瓦をただのがれきにしてはいけない」と地震の記憶の継承を願い、昨年8月に熊本市内で個展「瓦の記憶」を開催し、大きな反響を呼んだ。
 浅田さんは、平成23年の東日本大震災の被災地支援で知り合った福岡県みやこ町の社会福祉法人・犀川福祉会理事長で僧侶の阿部俊之さん(67)を通じて尾崎さんの活動を知り、尾崎さんに松本市内での個展開催を呼び掛け、実現する運びになった。熊本以外での個展は初めてという。
 当初は4月に松本市美術館での開催を計画したが、新型コロナウイルスの影響で春の開催ができなくなり、9月18~22日に中町・蔵シック館を主会場に「みらい」の活動支援チャリティー展とする方向で調整している。
 このほど阿部さんと共に松本市を訪れた尾崎さんは「松本を出発点に、被災地支援の機運が高まる取り組みを全国に広められたら」と願う。浅田さんは「松本も熊本も、地元のお城への愛着は強い。展示が今の熊本にも関心を寄せる機会になれば」と話している。

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