政治・経済

空き家発生予防 安曇野市が対策室

 安曇野市は1日、「空家対策室」を市役所に開設した。空き家の発生予防、管理不全物件の対策、移住・定住促進への利活用などさまざまな空き家相談にワンストップで応じる。空き家解体などの補助金や、生前に財産管理などの意向を記す「終活ノート」の配布も本年度新たに始め、周囲の治安や環境に影響を及ぼす空き家の解消に本腰を入れる。

 対策室は環境課内にあり、空き家に関する相談会、出前講座、講演会の開催、空き家バンクの事務などに取り組む。6月からは空き家バンクへの登録を前提にした家屋の清掃やリフォームなどの補助金を受け付ける。
 人生の終末期に備えて家族に書き残す終活ノートの最終章は「自宅が空家になる前に」をテーマとし、死亡後の家の扱いについて意向を書く欄を設けた。担当者は「所有者の死亡で空き家が発生する事例は非常に多い。あらかじめ考えを整理するきっかけになれば」と話す。窓口で1100部用意している。
 市は平成30年度の実態調査で1143件の空き家を確認したが、所有者と不動産業者の交渉につながったのは66件。市は移住支援策として空き家を積極的に活用したい考えで、移住者向けの空き家改修補助金も、6月から受け付ける。
 宮澤宗弘市長は1日の年度初め式で「新たな組織を立ち上げるが、全職員を挙げて1件でも2件でも空き家の解消を図り、地域の治安、環境を守ってほしい」と激励した。市は空き家問題を学ぶ出前講座の利用を各区に積極的に呼びかけるとしている。

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