連載・特集

2020.4.3みすず野

 新型コロナウイルス感染拡大によって資金繰りや業績が悪化し、従業員を解雇する中小企業が出てきた。倒産に追い込まれるケースもあり得る。県内の金融機関では支援強化に乗り出しているが、解雇、または契約打ち切りの流れは止められそうにない◆みな非正規労働の人たちだ。ある労働市場調査によると、40~50代の雇用者のうち、非正規は800万人に上る。非正規の人たちは短い周期で職場を転々とせざるを得ず、一度不況に陥ると、簡単に首を切られる。退職金はなく、確かなスキル(技能)を身につけることも出来ずに年齢を重ね、次の職は見つかりにくい◆非正規の人たちにも退職金制度を設ける、といった流れを聞くが、これ大企業の話で、中小企業に波及するのは難しいだろう。今回のような不測の事態がいつ起こるとも知れず、結局は弱いところ、弱い者にしわ寄せが行くのが、世の常である。とても厳しい時代の渦中にいると言わざるを得ない◆非正規の独身中年の人を知っているが、彼は親の介護と重なってしまい、介護離職の道を選んだ。親の年金で自宅介護を続けるほかなく、将来など全く見通せないと言う。

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