連載・特集

2020.4.2みすず野

 「過去最低」「総崩れ」「急ブレーキ」―。ぎょっとする言葉が次々飛び出した。きのうの日銀短観発表と、それを受けての専門家の談話である。言うまでもないが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業の業況がこうなってしまった◆大企業の製造業は7年ぶりにマイナスに落ち込み、ホテルや飲食店は過去最低、中小企業も製造業・非製造業のほとんどの業種で悪化、景気は急速に悪くなっているとのこと。今回の調査は3月上旬までの回答なので、現在はもっと悪化していると見られる。感染が国内外で収束しない限り、物も人も動かず、回復に向かわない◆「持ち帰りのみ応じます」と張り紙を出して、ずっと休業状態の飲食店があるし、開店していても「お客が来ません。これでは家賃すら払えない」と、頭を抱える店主の声も聞く。本当に深刻な事態と言える。政府は、事業継続と雇用維持のために「何でもする」(菅官房長官)構えだが、急を要する◆消費税率が10%に引き上げられて半年、国民の節約志向が強まっているなかでの新型コロナ感染。消費の活性化に関しては、どうにも打つ手がないのではないか。

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