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雪ずしり春の陽気一転 松本で今季一番の積雪

松本城本丸庭園で雪をかぶった桜と国宝天守を写真に収めて楽しむ市民や観光客(29日午前8時43分)
 日本の南岸を通過した低気圧と寒気の影響で松本地方は29日、各地で未明からまとまった雪となり、昼すぎまで降り続いた。長野地方気象台によると、午後1時までの降雪量は松本市沢村が15センチ(最大積雪12センチ)を観測した。重く湿り気のある「カミ雪」で、早朝から市民は自宅周辺の雪かきに汗を流し、市街地では除雪車も稼働した。松本で前日に春本番を告げる桜の開花宣言があったばかりで、冬に逆戻りしたかのような天候となり、空の便や交通機関にも影響が出た。
 前夜に降り始めた雨が未明から雪交じりとなり、明け方までに積もって午前中いっぱい降り続いた。朝方の松本の最低気温は0・2度で氷点下とはならなかったが、午前中は気温がおおむね1度未満で推移して冷え込み、松本市街地では雪に足を取られる歩行者も見られた。朝から雪かきに追われた神田岩夫さん(82)=大手4=は「積もった雪が重く大変」と苦笑した。  一方で"春の雪"の風情を撮影して楽しむ人も見られた。無料開放された松本城公園の本丸庭園では、写真愛好家が純白の雪をかぶってピンク色の花々を咲かせるシダレザクラやコヒガンザクラと国宝天守の共演を写真に収めようと盛んにシャッターを切った。埼玉県戸田市の会社員男性(33)は「雪をかぶった松本城なんて初めて。本当にきれい」と興奮気味だった。  30日は気圧の谷や湿った空気の影響で曇りとなり次第に晴れる見込み。松本の最高気温は14度を予想している。

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