政治・経済

資金繰り悪化 安曇野市商工会に経営相談増

 新型コロナウイルス感染拡大の先行きが見通せないなか、安曇野市商工会に今月中旬以降、中小事業者から「感染拡大の影響で資金繰りが悪化した」という内容の相談が多く寄せられている。例年だと歓送迎会や入学・卒業シーズンを迎えて書き入れ時となる飲食業者からの融資を求める相談が目立つ。「運転資金が底を突きかけている」と深刻な声もあり、市商工会が「不安のある事業者は相談を」と呼び掛けている。

 市商工会は今月1日、本所と各支所の計5カ所に「特別経営相談窓口」を設けた。当初の相談件数は一日当たり1~2件だったが、日本政策金融公庫が実質無利子・無担保の特別貸し付けの取り扱いを開始した17日以降は7~8件に増えている。
 市商工会の担当者によると、松本地域で県内初の感染者が確認された2月25日以降、飲食業で予約のキャンセルが相次いだといい、運転資金に困った個人経営の店や団体予約を受け入れていた店などからの相談が多い。仕入れた食材などの支払いを翌月に行う店が、3月の売り上げが落ち込んだことで苦境に陥っているケースが目立つという。
 先行きの不透明感への不安を口にする相談者も多い。感染拡大が終息したとしても、通常営業に戻すための運転資金も必要になる。市商工会は、日本政策金融公庫以外の制度資金もあるとして「(新型コロナウイルス感染拡大による経営悪化は)社長の責任ではない。いろいろな選択肢を分かりやすく紹介する資料を作って伝えていきたい」と話している。

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