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聖火リレー中止「残念」 中心街のフラッグ取り外しへ

盛り上げようと掲出された東京五輪聖火リレーのフラッグ。近日中に取り外されることになる(大名町通り)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は24日夜、東京2020大会の延期を発表した。聖火リレーも当面、中止となることが決まり、松本市などでつくる実行委員会は25日、関係機関への連絡に追われた。ランナーの勇姿を楽しみにしていた関係者からは、本番目前での中止決定を残念がりつつも、感染が終息してからきちんとした形で聖火リレーを見たいと前向きな声も聞こえてきた。

 聖火リレーは4月2日と3日に県内を走り、松本市内は3日午後7時すぎに松本駅前を出発し、松本城周辺まで行われる予定だった。雰囲気を盛り上げようと、ルート上の本町通りや大名町通りには約200枚のフラッグがすでに掲出されている。松本商工会議所は市内16カ所の商店街、14カ所の大型商業施設にポスターの配布を進めていた。
 リレーの当日に沿道で整理補助などを担うボランティアは約150人が集まり、22日と23日に説明会が行われたばかりだった。ボランティアとして活動を予定していた商店経営の女性は「店舗の前を聖火が通る予定だったので残念」としつつ、「(感染拡大防止のため)車でリレーするのはどうかと思っていたので、いったんは中止にして、通常通り開催できるのが一番」と前を向いた。
 掲出されていたフラッグは近日中に取り外される。本町通りで掲出を担当したパントリー・マルナカ(中央2)の古田清隆工場長は「東京都内の感染者も増えてきているので、いったん中止されるのは仕方がないと思う。気持ちを切り替えて、開催まで時間もあるので五輪にちなんだパンのアイデアも練りたい」と話していた。
 実行委員長の井上保松本商工会議所会頭は、最重要となる感染拡大の早期終息には五輪延期はベターな選択だとし、「延期の影響は見通せないが、正しい情報を共有して冷静に対応していきたい」と話した。

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