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東京五輪 1年程度延期 南木曽の聖火リレー見送り

 国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は24日夜、新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け東京2020大会の延期を発表した。来年夏までの範囲で新たな日程が検討されることになり、南木曽町妻籠宿がルートの一つとなっていた、聖火リレーも実施見送りとなった。木曽地域の関係者は落胆と諦めの中で決定を受け入れ、来年に向けて懸命に前を向いた。

 4月3日に聖火リレーが予定されていた南木曽町では25日、購入した横断幕・懸垂幕計3枚と、のぼり旗50本を飾り付ける予定だった。実施見送りを受け、やむなく保管場所にしまった。
 地元の子供の集団観覧やボランティアの手配、独自イベントの企画など着々と準備をしてきただけに、向井裕明町長は「残念で仕方がない」。「来年は妻籠を走ってくれると信じている。仕切り直し、しっかり迎えられるようにしたい」と話した。
 木曽町日義では8月14日、伝統行事・らっぽしょに合わせて、パラリンピックの聖火行事が予定されていた。保存会の巾恒美さん(75)は「残念だがコロナ拡大の状況を見ればやむを得ない」と思いをのみ込み「機会をまた頂けるのならばうれしい。楽しみに待ちたい」と切り替えた。
 来年の大会成功には、感染拡大が収まっていることが大前提となる。コロナの影響で予約キャンセルが相次ぐ中、木曽町福島の温泉旅館・木曽路の宿いわやを営む児野政明さん(53)は「緊急事態。木曽は中小の宿泊業者が多く、持ちこたえる体力を持っていない」と苦境を訴える。「中山道に来てもらえるきっかけになる」と五輪に期待し、一日も早い感染終息を願った。

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