政治・経済

安曇野市、ホストタウン仕切り直し

 国際オリンピック委員会(IOC)と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は24日夜、東京2020大会の延期を発表した。オーストリア代表チームのホストタウンとして交流の準備を進めていた安曇野市は仕切り直しを余儀なくされた。関係者からは、新型コロナウイルス感染拡大に「やむを得ない」と一定の理解を示す声が聞かれた。

 市は、カヌースラローム競技に出場するオーストリア代表3選手の応援ツアーやパブリックビューイング、同国にある姉妹都市・クラムザッハからの応援団の訪日受け入れを計画、240人分を目標に観戦チケット確保を進めている最中だった。しかし五輪の延期で、チケットの扱いや3選手の五輪出場権はどうなるのかが不透明になり、計画は白紙状態だという。
 ただ、延期発表前から不安材料はあった。民間団体の安曇野クラムザッハ友好会によると、欧州での新型コロナ感染拡大でオーストリアにも移動制限が掛けられ、クラムザッハ関係者から「訪日できる状況ではない」との連絡が数日前に入ったという。花村薫会長は「世界を挙げて終息に取り組む時で、延期はやむを得ない」とし「完全な形での五輪開催に期待し、その折にはクラムザッハの皆さんに来てもらいたい」と期待した。ホストタウン事業を担当する市政策経営課の野口武史課長も「完全な形での五輪開催の方が交流しやすい。あと1年でさらに機運を高めたい」と前向きに捉えた。
 市ではホストタウンと同様に、聖火リレーを迎える準備も仕切り直しとなった。4月3日の聖火リレー通過を盛り上げるため市役所に設置した横断幕やのぼり旗は25日、撤収された。聖火リレー実行委員会の会長を務める宮澤宗弘市長は取材に「非常に残念だが、非常事態でやむを得ない」と話した。

連載・特集

もっと見る