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3歳まで伸ばした髪寄付 子供の医療用かつらに

 子供の医療用ウィッグ(かつら)を作るためのヘアドネーション(髪の寄付)をしようと、松本市波田の柳澤想ちゃん(3)が24日、誕生から伸ばしてきた髪を切った。母の理恵さん(38)の意向で、入園を前に必要な長さに達したことから美容室でカットし、病気などのため髪の悩みを抱える子供たちに役立ててもらう。

 七五三に向けて伸ばしていた昨年、理恵さんがヘアドネーションに関する新聞記事を読み、小学校時代に白血病の同級生が使っていたウィッグに違和感があったことを思い出したという。子供向けは子供の髪で作ると自然に仕上がるため「役に立つなら」と、献髪できる31センチ以上を目指すことにした。
 この日は、ヘアドネーションによる医療用ウィッグを製作し無償提供するNPO法人の賛同サロンとして協力する美容室・ヘアエステポンテ(松本市征矢野1)を家族そろって訪れた。オーナーの中村近由さん(37)が想ちゃんの腰下まであった髪を小分けに束ねて切り、ショートボブヘアに整えると、家族から「かわいい」「似合う」と歓声が上がった。切った髪は、美容室から法人へ送付する。
 シャンプーや乾燥など長い髪の手入れは容易でなく、父の憲さん(44)も協力し、周囲の応援も受けてきた。想ちゃんには成長してから説明する予定で、理恵さんは「思いの詰まった髪。小さいながらも社会貢献をしたという気持ちになってくれたら」と目を細め、「子供の髪の寄付がもっと広まれば」と願っていた。