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南豊科駅舎の建て替え完了 待合室に地元材ベンチ

 安曇野市豊科のJR大糸線南豊科駅の駅舎が老朽化に伴って建て替えられ、待合室に市内産のカラマツ材で作ったベンチが置かれた。大人3人がゆったり腰掛けられるベンチを4基、コの字形に据えた。駅舎入り口に掲げた新しい「南豊科駅」の駅名板には市内産ケヤキの一枚板が使われており、地域材が駅の顔として利用者を出迎えている。

 利用者に地域材の魅力を伝えようと、市とJR東日本、地元企業が協力して実現した。ベンチには、里山再生や地域材の活用促進に取り組む官民協働事業「さとぷろ。」の安曇野材利用促進プロジェクトで本年度企画・商品化された「安曇野産カラマツツーバイフォー材」を用いた。
 ツーバイフォーは家庭でのDIYなどにもよく使われる規格で、ベンチは地域材の活用を市民に広めるためのサンプルを兼ねている。商品化とベンチの製作は、さとぷろメンバーの林友ハウス工業(穂高)が担った。駅名板に使われたケヤキは市の木だ。
 南豊科駅は近くに豊科高校と南安曇農業高校があり、高校生の利用も多い。さとぷろ事務局の市耕地林務課は「地域材が駅利用者に親しまれるとともに、さとぷろの活動に関心を持つ人が増えてくれたら」と期待する。
 駅舎は現地で建て替えられ、工事が昨年11月から今年2月末にかけて行われた。旧駅舎で西側だった入り口が新駅舎では北側に付けられ、外壁の色が白から黒に変わった。待合室やトイレも新調した。
 南豊科駅を管理する豊科駅の井上貞夫駅長は「新年度からは新入生も駅を利用する。多くの人に新しい駅舎で気持ち良く過ごしていただけたら」と話していた。