政治・経済

JA松本ハイランドのブドウの販売額10億円超

集荷所に持ち込まれたハウス栽培のデラウェア(写真は昨年6月)

 JA松本ハイランド(伊藤茂組合長)のブドウの販売額が本年度、10億7900万円に上った。販売額が10億円を超えるのは12年ぶりとなった。生食用ブドウの単価が上がり、高級品種の販売も好調だったことなどが背景にある。

 同JAによると、販売額のうち生食用が約9割、残りが加工用となっている。販売額は、平成19年度に10億円を超えた以降、生産者数が減少する中で8~9億円台を推移していた。管内の販売額の約3割を占めるデラウエアは、果汁が豊富で種がなく、食べやすいため根強い人気がある。ぶどう部会長を先日まで務めた坂下義典さん(57)=松本市里山辺=によると、デラウエアは他産地で生産量が減りつつあるが需要は高いため、単価が上がり販売額の安定につながっている。
 加えて近年、生産量が増えているのが皮ごと食べられる高級品種だ。特にシャインマスカットは地元スーパーで1房1000円前後で売られ、販売額の増加に貢献している。
 ぶどう部会は現在、山辺、今井地区などに540人のメンバーがいる。品種ごとに生産の最新技術などを学ぶ会を開き、品質の向上と均等化に力を注いでいる。高級品種を狙う盗難被害も出ており、青年部を中心にパトロールを強化して対策を講じている。本年度は長梅雨の後に高温となり、栽培環境は厳しかったが、こうした結束力と努力も販売額の増加につながっているようだ。
 気温が高い今春は1週間ほど芽吹きが早くなりそうで、坂下さんは「霜の影響が気になるが、新年度もおいしいブドウをお届けしたい」と張り切っている。