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炎、春の山肌駆け巡る 大桑で伝統の山焼き

谷の枯れ草に火を入れると一気に斜面へ燃え広がった
 大桑村観光協会は21日、野尻の村有地で春の風物詩として伝統的に行われている「山焼き」をした。村内の牛を飼っている農家が餌となる良質な牧草を得るために各地で行ってきたが、現在は農家も少なくなったため、村観光協会や村の関係者が文化継承として続けている。新緑の季節を前に約40人が枯れ草を焼き払った。
 午前7時すぎから午前中いっぱいかけて、二手に分かれて計32ヘクタールの斜面の枯れ草を熊手や鍬で集めて燃やした。前日や前々日の雨や雪で草が湿っていて着火しにくかったが、日当たりの良い斜面では谷でつけた火が駆け上がるように燃え広がった。  村観光協会の櫻井秀夫会長は「後世に残していきたい。若い人にも声をかけて、いつまでも山焼きができればうれしい」と話していた。

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