政治・経済

松本市長に臥雲氏 5人を大差で破り初当選

花束を掲げて笑顔を見せる臥雲さん(15日午後8時18分、中央2の事務所)

 戦後最多の無所属新人6氏で争われた松本市長選挙は15日に投票が行われ、即日開票の結果、現市政への対立軸を鮮明にした元NHK解説委員の臥雲義尚氏(56)=中央3=が3万6357票を獲得し、元県健康福祉部長の大月良則氏(59)=波田=らを破って初当選した。現職に敗れた前回選(平成28年)の雪辱を果たした。16年ぶりに市長が交代する節目に、有権者は「変革」を選んだ。新型コロナウイルスの影響下で行われた異例の選挙で、投票率は48・38%と前回選を1・51ポイント下回り、過去3番目に低い結果となった。

 市役所の建て替えや市立保育園の待機児童解消などを争点に、現市政の継承か刷新かが問われた。臥雲氏が新たな松本のリーダーに選ばれたことで多くの事務事業が軌道修正されることになる。
 臥雲氏は前回選から全35地区に後援会組織を構築しつつ、各界で活躍する人との定期的なトークイベントで人脈を築くなど地道な活動で浸透を図ってきた。「変革するべきは大胆に変革する」と訴えて幅広い世代を引きつけ、連合長野松本広域協議会の支持も得るなど有利に戦いを進めた。
 大月氏は地盤の波田を足がかりに「市民党」を称し現市政を継承する立場で菅谷昭市長の個人的支援を受けるも、表明が昨年末と出遅れ知名度不足が響いた。女性初の市長を目指した元テレビ朝日記者の花村恵子氏(52)=沢村2=は介護福祉士の視点も押し出し、社民党などでつくる市民団体の支援も受けたが広がりに欠いた。元県議会議員の百瀬智之氏(37)=井川城3=は国・県政の経験を強調し「環境先進都市」を訴えたが浸透しきれなかった。会社役員の上條邦樹氏(50)=中央3=と歴史研究家の米田龍二氏(75)=大手4=も及ばなかった。

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