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南木曽・妻籠の2公共施設完成へ にぎわい創出と交流の場に

 江戸時代の宿場情緒を伝える南木曽町の妻籠宿で、二つの公共施設の完成が近づいた。長年空き家だった隣り合う2棟を観光交流施設などに再生する施設と、JA木曽妻籠購買店だった建物を改修して町観光協会の事務所にする施設の2カ所で、共に年度内の完成を目指す。高齢化や後継者難など課題を抱える妻籠に、元気を吹き込む役目が期待される。

 空き家2棟の再生は、町並みの北端側で進められている。いずれも木造2階建ての建物のうち、1棟を平屋の観光交流施設(広さ約60平方㍍)に改修し、もう1棟は解体して跡地に平屋の無料休憩施設(広さ約35平方㍍)を造る。
 観光交流施設は、公益財団法人・妻籠を愛する会が所有・管理し、地域の集会や町並み保存を学ぶ大学生の学習の場などに活用する。無料休憩施設は町所有で、イベントや作品展示などに使う。2棟を合わせた事業費は約3500万円で、国が2分の1を補助し、残りを町と妻籠を愛する会が負担する。
 町観光協会の事務所となる建物は木造平屋213平方㍍で、町並みの中央部・本陣前にある。約1000万円で町が改修し、観光協会に貸し出す。観光協会は昨年一般社団法人化し、妻籠に事務所を新設することで、観光振興の先導役として活動充実を目指す。
 妻籠では空き家の増加で、町並みをどう守っていくかが課題となっている。向井裕明町長は「町並み保存の精神を受け継ぎながら、時代に合った妻籠を探るモデルケースにもなれば」と話している。

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