政治・経済

松本市の坪田副市長が退職願 菅谷市長が受理を留保

5日に開かれた市芸術文化振興財団の理事会に臨む坪田副市長

 松本市の菅谷昭市長は5日の定例記者会見で、坪田明男副市長(78)=反町=が市長の任期満了となる27日付での退職願を2月10日に提出したことを明らかにした。松本地方でコロナウイルス感染症拡大防止の課題や戦後最多の6人が立候補を予定する松本市長選が再選挙になる可能性も踏まえ、「状況を注視し取り扱いは熟慮する」と留保しているとした。受理の判断は市長選投開票の15日以降となる見通し。

 坪田副市長の任期は6月30日までで、菅谷市長は「共に苦労を重ねた副市長のたっての意をくむ形で27日付の退任を認めるつもりでいる」としつつ、留保は諸問題への対応を含めた判断だと説明した。市長選で法定得票数(有効投票総数の4分の1以上)に届かず当選人が決まらなかった場合の再選挙は、菅谷市長の任期満了以降になり、市長不在の職務代理者は副市長となる。菅谷市長は「万が一の場合に市政の停滞を招いてはいけない」とも語った。菅谷市長は副市長について「常に陣頭指揮の下で職員を統率し、私の意をくみ、まちづくりに大きな貢献をしてもらった」と感謝し、「良いコンビだった」とした。
 坪田副市長は松商学園高校から明治大学農学部に進み、昭和38年に市職員となった。財政部長や社会部長を歴任し、平成12年7月1日~16年6月末に収入役、同16年7月1日~19年3月末に助役を務め19年4月から現職。25年4月に市芸術文化振興財団理事長となり、29年から国際音楽祭セイジ・オザワ・松本フェスティバル実行委員長を務める。降旗徳弥氏(9代目)から菅谷氏(13代目)まで市長5人に57年にわたり仕えた。取材に対し坪田副市長は「コメントはしない」としている。