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初の甲子園思い募る 静岡・加藤学園監督の信州工出身・米山学さん

 甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる第92回選抜高校野球大会に、松本市笹賀出身の米山学さん(41)=信州工高・現都市大塩尻高―亜細亜大出=が、加藤学園(静岡県沼津市)を率いて出場する。「現実味がない。球場に行った時に実感が出るのかな」。新型コロナウイルスの影響で開催が揺れる状況に気をもみつつ、球児のころから追い求めた聖地へ、思いを募らせている。

 米山さんは社会人野球から指導者の道へ進み、母校コーチなどを経て加藤学園の監督に就任。7年目で、創部24年の野球部を選抜初出場に導いた。自身も初の甲子園になる。
 「全ての事は心からはじまる」。高校時代に指導を受けた大輪弘之さん(76)=塩尻市大門八番町=が当時の監督室に掲げていた額の文言を、グラウンドに掲示している。指導の根幹には大輪さんの教えがある。「教わったことを(自分なりに)解釈して伝えている」と言い、何より人間力の育成に心血を注いできた。
 選抜出場決定の知らせは、1月24日に届いた。大輪さんは「きちんとした野球をやるいいチームをつくった。それを評価してもらえたことがうれしい」と振り返る。指導者に転じてからの辛酸を知る分、感慨もひとしおだという。「大輪さんが喜んでいることを、うれしく思ってくれる人がいることが何より」と米山さん。聖地に立つことはかなわなかった恩師との絆も胸に、本番に備える。
 日本高校野球連盟は4日に開催の可否を判断する。予定通りだと開幕は19日。米山さんは「できることは準備と体調管理。信じて練習するしかない」とし「選手は甲子園を目指して頑張り、チャンスをもらえた。何とかできれば」と願う。

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