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新型肺炎 松本城天守きょうから閉鎖 図書館、美術館、博物館も

 松本市は3日、市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長=菅谷昭市長)の第2回本部会議を市役所で開き、4日から17日までの2週間、国宝松本城天守の閉鎖、全ての分館を含む市立図書館や市美術館、市立博物館の閉館を決めた。これほどの規模で臨時に閉鎖・閉館するのは異例の措置で、市は「感染拡大防止の観点からこの2週間を集中的に取り組む」とする。観光客に配慮して本丸庭園は無料開放する。

 本部会議を受けて松本城では3日、天守の入場中止を知らせる看板が黒門前などの4カ所に設置された。天守内の階段は急傾斜で手すりにつかまる必要があり、感染のリスクがあると判断した。
 23年ぶりに松本城を訪れた東京都八王子市の介護福祉士・宮崎房江さん(54)は、4日から天守が閉鎖されることを聞き「今日入れてよかった。感染が広がらないのが一番なので仕方ない」と好意的に受け止めていた。3泊4日の旅行中は感染予防のために車中泊をしているという。
 松本城の来場者数は2月下旬以降、感染拡大に対する警戒感などから、前年同日の実績を下回る傾向が続いている。卒業旅行などで来場者が増える時期の天守閉鎖はさらに打撃だが、松本城管理事務所は「感染拡大を防ぐためには減収も仕方がない」とする。
 市立図書館は、中央図書館と10分館の計11館が閉館する。自治体によっては、来館回数を減らして自宅で過ごす時間に本を読んでもらうため、貸出冊数を増やしたり貸出期限を延ばしたりする図書館もある。山内亮教育部長は「図書への接触や図書館での滞留により感染拡大の可能性がある。リスクを減らすためにやむを得ず閉館する」としている。
 市立博物館は分館を含め開館中の15館を閉館する。市美術館は付属施設の梓川アカデミア館を含めて閉館となる。両施設にある飲食店は通常営業するという。本部会議では文化観光施設に加え、つかま、小宮、南郷、波田の各こどもプラザと日帰り入浴施設を閉館することも決めた。

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