連載・特集

2020.3.24みすず野

 庭先に、黄色の小さな花が密集して咲くサンシュユが満開になっていた。鮮やかな黄色ではないので、開花を見落としてしまいがちな花木。自然は日々確実に春めいて、松本平の桜ももうすぐ開花することだろう◆新型コロナウイルス感染防止のため、15日間無観客で行われた大相撲春場所が幕を下ろした。がらんどうの館内、拍手も声援もない静寂のなか、取組だけが淡々と進行してゆくという感じだったが、力士たちの真剣さは頭と頭でゴツンとぶつかり合う音、荒い息づかい、土俵際の際どい勝負に表れていた◆御嶽海は前半、踏み込み鋭いいい相撲が目立ち、優勝争いを演じるかと思われたが、最後2連敗して10勝にとどまった。5月の夏場所は三役に復帰できそうなので、もう一度大関候補に名乗りを上げてもらいたい。右四つの本格派、朝乃山が大関昇進を確実にし、そのスケールの大きさは、角界を背負えるものを感じさせた◆御嶽海はこれ以上、後輩に先を越されるわけにはいかない。心身のスタミナを養う厳しい稽古を。そして気になるのは東京五輪。延期の声が強まり、IOCは理事会を週内に再び開くということだ。

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