連載・特集

2020.3.19みすず野

 新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント、大会、宴会の自粛、旅行や外食控えが国内全体に及んで、景気の冷え込みがいよいよ現実味を帯びてきた。株価は下落を続け、企業の資金繰りの悪化が伝えられ、春の賃上げにも影響を及ぼしそうである◆政府は家計や企業に対し、緊急支援策の実施に踏み切ったものの、感染拡大が明らかにピークを超えない限り、人の動きは鈍いままで、お金や物は回りそうにない。国内が収束に向かったとしても、国外が拡大したままでは、警戒感はなくならない。えらいことになってしまった◆そうでなくても、金融庁の老後資金2000万円(夫婦で公的年金のほかに必要な目安)報告から、定年後の不安が強まっている。長生きすればするほどお金がかかり、公的年金だけでは賄えず、どう工面しようとの思いを抱くようになっている。これに経済の低迷、先行き懸念が加わってしまった◆子育て世帯を含め、各家庭に生活防衛意識が働くのは当然で、財布のひもは締まるばかりだが、お金がないなりに暮らし、人生を楽しむことはできると考える。生活を見直す絶好の機会、ととらえてみたい。