連載・特集

みすず野2020.3.15

 教育者・歌人の島木赤彦は初任校の池田尋常高等小学校でベースボールを教えた。他校からの対戦申し込みにも応じられなかったチームが、連日の猛練習で「強豪の松本の開智を撃破し、破竹の勢をもって長野に駒をすすめ、はては越後」へ遠征するまでに◆池田の地に野球を広めたのは赤彦だと『池田町誌』が伝える。明治31(1898)年だった。きょう投開票の池田町長選挙に触れようと歴史を調べたかったのだが、教え子たちの証言が面白くて時間を忘れた。茂吉の〈歌相撲〉の相手としてしか知らなかった赤彦の人となりが生き生きと照らし出される◆さて、町長選の告示前に小紙がまちづくりの課題を連載で取り上げていた。人口維持のために若い世代の移住をどう促し、新たに造った施設をにぎわいにつなげられるか。長年掲げてきた「ハーブの里」も曲がり角を迎える。三つどもえの舌戦に審判が下る◆6人が立ってそれぞれの公約を市民に訴えてきた松本市長選挙もきのうマイク納め。投票率も注目される。散歩で松本城公園の内堀沿いを通るたび、何年も前から気になっている水底の堆積物を横目で見て職場へ向かった。

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