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新型肺炎 突然の休校で子供困惑

卒業前の最後の登校日となり、急きょ記念撮影をする3年生(清水中学校)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が「臨時休校を要請」と表明してから一夜明けた28日、中信地域の教育現場は朝から対応に追われた。突然「3学期最後の日」となった学校も多く、戸惑いが広がった。恩師や友人と過ごす時間がまだあると思っていた卒業生には、別れの日が突然やって来た。児童・生徒や教職員は、それぞれの思いを胸に長い一日を過ごした。

 「本日をもって3学期を終了します」。松本市の清水中学校は28日午後、急きょ校内放送で終業式を行った。
 山口真一校長は職員室のマイクを使い、各教室で聴く生徒に向けて「今こそ重要なことは自律。休校になっても学ぶことを忘れないで」と呼び掛けた。高校入試を控えた3年生にはエールを送り、「政府は未来を担っていく子供たちの命を最優先したということ。健康でけがのないように過ごして」と力を込めた。
 放送の後は各教室で最後の学級活動が行われ、3年生はクラスごとに記念撮影をした。2組は黒板に「祝卒業」と書き、3年生を送る会で見る予定だったビデオが流されると涙ぐむ生徒もいた。生徒が一人ずつ描き、これから教室に飾る予定だった卒業までのカウントダウンのイラストをまとめた最後の学級便りも配られ、佐藤晴香さん(15)は「まだ2週間以上あると思っていたので今日が最後という実感がない。3年生の友達に会えるだけでうれしいから卒業式だけはやりたい」と願っていた。
 1、2年生は卒業式と教員の離任式に出席できないため、下校時の昇降口は部活の先輩や教師と別れを惜しむ生徒たちであふれた。山口校長は「3月の登校日は少ないけれど濃い。悲しい限りだが命より重いものはない」と複雑な表情を見せつつも、笑顔で生徒たちを送り出していた。

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