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新型肺炎 宿泊・飲食業への影響深刻 感染予防策の強化急ぐ 

 新型コロナウイルスの感染者が県松本保健所管内で見つかったことを受け、不特定多数の人が利用する松本市内のホテルや飲食店で予約のキャンセル、来店客の減少などの影響が深刻になっている。「予約の9割がキャンセル」「売り上げが半減」などの声も聞かれ、歓送迎会シーズンを控える中、各施設は影響を少しでも軽減しようと、感染予防策の強化を急いでいる。

 松本駅前のホテルニューステーション(中央1)では、キャンセルと新たな予約が入らないことで3月のネットでの予約状況が前年の2~3割減となっている。小林磨史社長は「台風など自然災害と違って先が見えない」と嘆く。
 ホテルブエナビスタ(本庄1)は、宴会や会合などのキャンセルが相次ぐ。極端な場合は、前日のキャンセルもある。影響は大きいが、実費以外のキャンセル料は請求しないなど特別対応を取る。重山敬太郎総支配人は「地元の方の利用が多く、事情はよくわかるので今は耐えたい。衛生管理は徹底しているので安心して利用してほしい」と話す。
 感染予防策として新たに、レストランのバイキングでトングの交換頻度を通常の3倍の10分おきにした。全従業員が毎日、40項目の体調管理チェックシートを記入して業務に当たる。取引事業者には、エレベーターを利用する際、指の腹ではなく甲の部分でボタンを押すなど衛生管理への協力を求めている。
 飲食店を運営する王滝(笹賀)は、以前からマスクを着用していた仕込みや調理の担当に加え、接客担当もマスクをすることを検討する。広報担当は「ウイルスが目に見えないという恐怖がある。早期収束を願うしかない」としている。

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