政治・経済

松本市長選の延期求める声 市選管は予定通り実施の意向

 県松本保健所管内で新型コロナウイルスの感染者が発生したことを受けて、3月8日告示、15日投開票の松本市長選挙を延期できないか指摘する声が出ている。市選挙管理委員会には26日夕までに、市民から2件の問い合わせがあった。感染の収束が見通せない中、選管事務局は「投開票所の確保など準備も進んでおり、このまま実施する予定」とするが「さまざまな研究もしていく」と含みを持たせている。

 公選法は第57条で、「天災その他避けることのできない事故」があった時に、投票期日を延期する「繰り延べ投票」ができるようにしている。平成23年の東日本大震災の被災地で、発災直後の統一地方選が延期された例などがある。総務省選挙部は「感染症による繰り延べは前例がないが、できないことはない。最終的には自治体の選管の判断になる」との見解を示す。
 松本市長選の立候補予定者の陣営では、集会を中止するなど活動に制約が出ている。予定通り選挙をすれば、投票所に足を運ぶ有権者が減り、投票率の低下を懸念する声もある。一方で、期日を延期しても、いつ状況が好転するのか見通せない。
 新型コロナウイルスの感染者が出ている熊本県では、知事選が3月5日告示、15日投開票の期日で実施される。現段階では期日通り実施する方向だが、県議会などから繰り延べを求める声もあるといい、松本市選管は動向を注視している。

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