政治・経済

新型肺炎 中信で県内初の感染者

県内初感染を発表する阿部知事(25日午後0時42分)

 県は25日、松本保健所管内(松本、塩尻、安曇野、東筑摩郡の計8市村)に居住する60代の会社役員の男性が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性は県内の感染症指定医療機関に入院しており、検査の結果、同日に「陽性」と判明した。県内での感染確認は初めてとなる。県は「県外で感染した可能性が高い」としている。男性は今月14~17日に出張で北海道に、17~19日に東京都内に滞在しており、県は男性の行動歴や、家族や医療関係者など現在15人確認されている濃厚接触者について調査している。

 阿部守一知事が25日、県庁で会見を開き、県内で患者が確認されたことを発表するとともに、状況を説明した。プライバシー保護の観点などから、男性の居住市町村は明らかにしていない。
 県健康福祉部によると、男性は今月20日に倦怠感を訴え、自宅静養したという。翌21日に37~38度台の発熱があり、松本保健所管内の一般診療所を受診した。23日に松本保健所に相談し、24日も38度台の発熱が続いたため、同保健所の調整に基づき、県内の感染症指定医療機関に入院した。
 検体を採取して県環境保全研究所(長野市)で検査をしたところ、25日に「陽性」と判明した。男性は重症ではなく、人工呼吸器は装着していない。会話はでき、食事もできる状態だという。本人の申告によると、発症前2週間以内に海外への渡航歴はない。
 阿部知事は会見で「新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐため、手洗いやせきエチケットといった基本的な感染症対策を、あらためて徹底してほしい」とし、「熱やせきなどの症状がある場合は会社、学校を休むことも考えてほしい。高齢の方、持病がある方は重症化しやすいので、不要不急の集まりは控え、人混みを避けてほしい」と県民に呼び掛けた。県内の保健所に24時間対応の電話相談窓口を設置していることも紹介し、「症状がある場合は直接病院にいかず、まずは相談をしてほしい」とした。

連載・特集

もっと見る