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災害教訓に心構え学ぶ 豊科で防災講演会

 安曇野市の防災講演会が22日、豊科公民館ホールで開かれた。防災・危機管理のシンクタンク、防災システム研究所(東京都)の山村武彦所長が、阪神淡路大震災や昨年の台風19号の被災を教訓に日頃の備えについて講演し、自主防災組織の役員や消防団員など400人以上が聴講した。

 山村所長は、よく行われる避難や初期消火、救助といった「災害発生後の対処訓練」とは別に、とっさに身を守る、家屋に閉じ込められない行動を取るといった「災害予防訓練」の大切さを説いた。その訓練の一環で「もし自分の家が安全なら、無理に(慣れない)避難所に行かないほうがよい」と、在宅避難生活の備えを提唱した。
 一例として、地震が起きても落下物がなく住宅内に閉じ込められる心配がない「安全ゾーン」を玄関などに設定し、素早くゾーンに逃げ込む訓練を紹介し「年に一度でいいから、震度6強の地震に明日襲われると思って真剣に対策してほしい」と呼びかけた。電気やガス、水道を1日使わずに過ごし、備蓄品の不足を確かめる訓練も勧めた。
 津波が近づいているのに歩いて逃げる人、大きな揺れで凍り付いたように身動きできなくなる人の映像なども紹介された。山村所長は「緊急地震速報が出たらすぐに命を守る行動を。数秒が生死を分けるかもしれない」と危機感を持つように求めていた。

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