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新型肺炎警戒催し中止に 病院・金融機関、芸術公演も

 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、中信地区でも大勢の人が集まるイベントや行事を控える動きが出ている。感染経路が不明の感染者が国内で続出する中、特に病院が会場となる講座や催しは、予防の観点から中止や延期が相次いでいる。不特定多数の人が集まる芸術の公演や金融機関のセミナーも取りやめたり、見送ったりするケースがあり、影響は広がりつつある。

 信州大学医学部付属病院(松本市旭3)で、24日に開催予定だった医学部地域精神医療学講座の市民公開講座「ひきこもり」は延期する(時期は未定)。発達障害について啓発するため、同病院で23日で行う予定だったチャリティーセミナーは中止となった。セミナーを主催する日本発達障害ネットワークながのの新保文彦代表は「他の会場であれば対策をして開催しようと考えたと思うが、病院では多くの人が集まる催しはまずいと判断した」と説明する。
 金融機関のセミナーも不特定多数の人が集まるため、中止の動きが加速している。八十二銀行(長野市)は、今月に県内各地で予定した資産づくりなどのセミナーを中止する。同行企画部は「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した」とする。野村証券や大和証券も当面の間、松本支店で開催予定だったセミナーを取りやめる。まつもと市民芸術館(松本市深志3)で4月に予定された上海歌舞団・舞劇『朱鷺』の公演は中止となった。主催する民主音楽協会はホームページで「日中友好公演の意義を考え、安心安全を第一義とした」と説明している。
 多くの人が集まる行事としては、今後卒業式が控えており、教育関係者は気をもんでいる。県や松本市の教育委員会によると、現時点で公立の小中学、高校で取りやめた学校はない。ある学校の教頭は「子供たちのためにも万全の対策をして何とか行いたい」と話していた。

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