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木曽署の嘱託警察犬・エドガー引退 捜査・捜索や防犯で6年活躍

 警察犬として犯罪捜査や行方不明者の捜索に6年間にわたって協力し、昨年末に退任した雄9歳のジャーマンシェパード「エドガー・フォム・ハウス・MID号」(愛称・レン)が悠々自適に暮らしている。人間でいうと60歳ほどで、引退後の「余生」を楽しく過ごしている。

 2歳で訓練を始め、毎日休憩を挟んで1時間程度、人の指示を守るような基本訓練と臭いを頼りに追う訓練を積み、3歳で嘱託警察犬となった。育ててきた、長野オールドッグ訓練センター経営・宮田和久さん(55)は「優しくおとなしい性格で、捜査では落ち着いた子だった。どっしり構えていた」と振り返る。
 木曽を中心に中南信地域で捜査・捜索のほか児童の登下校パトロールなど防犯活動に関わった。平成26年に捜索1回、27年に2回、28年にパトロール1回、29年に捜索とパトロール各1回、30年と令和元年はパトロール1回の任務に携わった。
 一方で、昨年、甲状腺の病気を患い手術を受けたが集中力が落ちてきた。「元気な姿で引退させてあげたい」という宮田さんの思いで、昨年末で引退した。現在、宮田さんの顧客で、伊那地域のシェパード好きの愛犬家の元でのんびりと過ごしているという。宮田さんは「長い間頑張ってくれた。ボール遊びなどしてのんびり過ごしてくれたら」と話している。
 木曽警察署からも、長い間任務を全うしたエドガー号にねぎらいの言葉が寄せられた。生活安全・刑事課鑑識係の山岸幸太朗係長は「6年も務めた警察犬はあまり聞かない。体をしっかり休めて引退後を楽しんでもらいたい」と話していた。