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松本市長選の各陣営 新型肺炎の感染防止に躍起

新型肺炎について注意喚起するチラシを貼っている陣営の事務所
 日本人初の死者も報じられた新型コロナウイルスによる肺炎の問題が、任期満了に伴う松本市長選挙(3月8日告示、15日投開票)に影響を与えている。無所属新人5人が立候補を表明していて選挙戦が間近に迫る中、感染が広がれば活動にも制約が生じかねないため、危機感を強める陣営も多い。人と触れ合う機会が多い立候補予定者は予防に努めつつ、後援会事務所に消毒薬やマスクを常備するなど対策を進めている。
 季節性インフルエンザなどを含む感染症予防として、移動中は常にマスクを着用し、事務所に戻ったら手洗いうがいは欠かさないという立候補予定者が多い。握手をする機会が多いため、移動用の車両内にアルコール除菌剤を常備している陣営もある。免疫力を高めるため薬用キノコの粉末を摂取している立候補予定者もいる。  ただ、有権者との距離を縮めて顔を覚えてもらいたい立候補予定者にとって予防には限界があるようだ。ある立候補予定者は「集会などでマスクをするわけにはいかないし、距離を置いて語るわけにもいかない」ともどかしさを口にする。スタッフの印象も大切な要素のため、ある陣営の女性スタッフは「来てくれた人に失礼に当たるのではと思い、マスクは外してあいさつする」と説明する。  不特定多数の支持者や支援者らが出入りする後援会事務所では対策に余念がない。  ある陣営は「人が集まる場所ではまず予防が大事」として、事務所内のあらゆる場所に手指の消毒薬を置いている。通用口などの取っ手は除菌シートでこまめに拭いているという。新型肺炎の問題で社会現象となっているマスク不足の解決策として、ティッシュペーパーを使ったマスクの作り方をSNS(会員制交流サイト)で発信する陣営もある。  新型肺炎に対する心配は広がっているものの、過度な警戒心は不安をあおる結果にもなる。ある立候補予定者は「一抹の不安はあるが必要以上に怖がる必要はないと医師に言われているので、それを信じている」と冷静に受け止めていた。