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筑北の桜で空間演出 プラントハンター・西畠清順さん

地元農家の人(右)と交流しながら桜の切り取り作業を進める西畠さん

 国内外を巡り植物の採取や仕入れを行う「プラントハンター」として活躍する西畠清順さん(39)=兵庫県=が6日、筑北村坂井地区で地元農家が栽培した桜の切り取りを行った。老舗の植物卸業を営んでいた西畠さんの祖父の代から縁がある筑北に毎年買い付けに訪れていて、山間地で育った桜を、首都圏などで開かれるイベントの展示物や、主要施設の空間演出として生かしている。

 西畠さんが立ち上げた「そら植物園」(大阪府)のスタッフ6人と共に5日から7日まで村内に滞在し、今年は2カ所の畑でエドヒガンザクラ、ケイオウザクラなどを約2トン分を切り取った。例年は約10トンを仕入れるが、今年は新型コロナウイルスによる肺炎の発生を受けてイベントの中止・縮小が出ているため、例年の5分の1ほどにとどめた。
 坂井では、西畠さんの祖父が地元農家に栽培を依頼した50年ほど前に桜の栽培が始まり、現在は十数軒の農家が協力している。近年は農家の高齢化が課題になっているが、毎年の仕入れを張り合いにする農家も多いという。作業を見守った栽培農家の若林千明さん(73)は「年々高齢化が進んでいるが、毎年足を運んでくれてありがたい。ここで育った桜が、いい色の花を咲かせてほしい」と願った。
 西畠さんは作業を進めながら日頃の栽培の様子を聞き取り、「山間地で育った桜が毎年、都会でたくさんの人に笑顔を届けている。意義のある活動で、地域貢献の一つとしても続けていきたい」と話していた。桜は、大阪にあるそら植物園の農場に運び、温室や冷蔵庫で温度管理しながら順次出荷される。今年は、3~4月にかけ、東京都内のテレビ局や、神戸国際会館のロビーを彩る予定だ。

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