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中国の新型肺炎収束願う 豊科北中で千羽鶴

新型肺炎の感染者が広がる中国の状況を案じ、折り鶴を折る豊科北中の1年生

 安曇野市の豊科北中学校の1年生が、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が増え続ける中国のために千羽鶴を折っている。近く交流する予定だった中国の中学校の訪日修学旅行が新型肺炎の影響で中止となったため、見舞いと事態収束への願いを込めて約120人全員で取り組んでいる。月内にも相手先の中学校に送る予定だ。

 3日は学活の時間に全員で最後の作業を行い、折り鶴1000羽を仕上げた。折り紙が苦手な生徒も得意なクラスメートの力を借り、できる範囲で和気あいあいと取り組んだ。糸でつないだ17色の折り鶴に「めっちゃきれい」との声が上がった。
 当初は四川省の中学校の生徒32人を受け入れ、一緒に給食を食べたり紙飛行機を作ったりする計画で、千羽鶴はその時に日本文化を表すものとして直接贈る予定だった。1月下旬に作り始め、休み時間に折り紙に向かう生徒もいた。その矢先、中国政府が海外への団体旅行を禁止し、中止の連絡が入った。
 それでも千羽鶴を完成させれば旅行会社を通じて送り届けられると知り、作業を続けた。1学年生徒会長の石川佳駕君(13)は「中国の生徒たちに日本文化を知ってもらいたかった」と惜しみ、「中国で多くの死者が出ているというニュースを聞くと悲しい気持ちになる。早く落ち着いて元の中国に戻ってほしい」と折り鶴に込めた思いを語った。
 中国では新型肺炎による死者が300人を超え、事態が収まる兆しは見えない。奥原竜司教頭は「相手の国のことを思いやり、自分たちにできることは何かを考えて取り組んでくれた。その気持ちが伝わればいい」と願っていた。

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