政治・経済

松糸道路 IC立体化は難工事 住民説明会で県見解

 地域高規格道路・松本糸魚川連絡道路のうち安曇野市を通る新設区間のルート選定に向け、県が2日に開いた住民説明会では、新たに提示した「犀川左岸ルート」を含む計5ルート案について比較検討が行われた。県は、安曇野インターチェンジ(IC)に接続するルートでは、IC入り口交差点を立体交差させる必要が生じ「現在の交通を確保しながらの施工は極めて困難だ」と厳しい見方を示した。

 説明会には263人が参加した。県安曇野建設事務所の説明によると、安曇野IC入り口の信号交差点を立体化するには、東西に走る県道をアンダーパスにし、長野道の高架下も通す必要があるため難工事になる。一般道からの交通誘導も複雑となり「観光客などの来訪者は混乱する恐れが出るかもしれない」との懸念を示した。安曇野IC起点ルートと、犀川左岸ルートがこれに該当する。
 一方、犀川右岸側の長野道に安曇野北IC(仮称)を新設して接続する場合、市街地の交通が分散され、安曇野IC接続と比べて交通の円滑化や事故の減少が期待できる、とした。A、B、Cの3ルートが該当する。
 県が示した土地買収面積の比較では、Bルートの12・7㌶が最も広く、Cルートの6・5㌶が最少となる。事業費は、高架橋区間が長い安曇野IC起点ルートが最も高い約290億円、盛り土区間が長いBルートが最安の約180億円となる。
 参加者から「三川合流部に橋を架けると越冬する白鳥への影響が大きい」「湧水はどこでも掘れば出るものではない。ワサビ田の買収は避けて」といった指摘、要望が出た。「年度内に住民の理解を得てルートを絞り込めるか」との質問に、県の担当者は「一つの目標だが年度内ありきではない。議論を尽くしたい」とした。
 県は次回の説明会を3月8日に開催する。交通、防災など6分野の12項目にわたる評価項目ごとに、どのルートが優れているかを表した県の評価案が提示される。

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