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朝日村役場に自転車スタンド サイクリング者増加で

村役場に置いたサイクルスタンドを前に話し合う関係者

 朝日村役場に3日、村産カラマツ材で作った手作りのサイクルスタンドがお目見えした。連携して観光事業を探る村観光協会のスタッフと松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科の学生が、自転車で村内を走る人が目立つ一方、公共施設などに置き場所が少ないことに注目した。自転車を軸に観光誘致を考える構想もある。

 三角柱を横倒しにした形のスタンドは、木材の枠に挟み込むようにして自転車の前輪を固定する。幅180センチ、高さ65センチ、奥行き40センチで、3台を置けるものを二つ用意した。
 村内に友人がいる2年の小平唯さん(20)は「村内で、自転車に乗っている人をちょくちょく見かける」と話す。スポーツとしての自転車を楽しむ人が、適度な坂道を求めて村内を走る姿も見られる。
 村産カラマツを活用する考えは当初からあり、村の提供を得て材料を調達した。ベンチの製作も考えたが、数が少ないと感じたサイクルスタンドを作ることで考えをまとめた。
 木工のノウハウがあるクラフト体験館のスタッフに協力を求めた。強度や自転車の収めやすさを考え、試作もして完成品の形に落ち着いた。1年の塚田桂太朗さん(19)は「図面通りに作るのが難しかった」と振り返る。
 2年の山﨑将太さん(20)は「自分たちと同じ学生に使ってもらえれば」と話し、若い世代の来村増加を望む。指導する向井健・専任講師は「若い視点で気付き、考えたアイデアを率直に出してほしい。村の人たちとの関係を築くのが大事だ」と期待する。
 今後は、村観光協会が実施している滞在型体験プログラムで、参加者にサイクルスタンドを作ってもらうことも考えられる。向井さんは、愛着を持てる自作品がある地域への再訪にもつながると指摘する。サイクルスタンドを置く場所を増やしながら、自転車に関係したイベントを考えられるかもしれない。観光協会の浅川晴輝さんは「いろいろと発展させていきたい」と今後を展望している。

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