連載・特集

2020.2.20みすず野

 昭和3(1928)年の本日、初めての普通選挙が行われた。普通選挙、略して普選だが、「普選って何?」である。それまでの選挙は、直接国税を一定以上納めた25歳以上の男子にしか選挙権が与えられておらず、特権階級のための選挙、政治だったのだ◆普選運動が、全国に先駆けて松本で開始されたのは明治30(1897)年のこと。緑町(現在の大手4)に普選期成同盟会の事務所が設けられた。それからほぼ30年の歳月を経て、ようやく普選は実現したのである。ただし、男子のみであって、女子に参政権が認められるのは、敗戦後の昭和21(1946)年◆「わが職業は普通選挙」と言い、「普選の父」と称された中村太八郎は、大池村(現山形村)の出身で、顕彰碑が山形村清水高原に建てられているが、中村太八郎の名も碑の存在も、いまや知る人ぞ知る。時にはこうした先人の労苦や功績に思いをはせたい。選挙によって、実は政治は大きく変えられる◆しかし、特に若い世代が諦めてしまっているのか、教育が悪いのか投票に行かない。このままでは日本の民主主義は危ない。身近なところでは来月、松本市長選である。

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