連載・特集

2020.2.19みすず野

 ほぼ100年前の大正7(1918)年から8年にかけ、全世界に流行したインフルエンザに「スペイン風邪」がある。それは恐ろしいものだった。感染者は5億人を超え、死者は5000万人とも1億人とも言われている◆当時の世界人口は18~20億人なので、3割近くが感染した。日本でも39万人が死亡したとされ、有名な皇族、政治家、軍人、文化人もいる。発生源は米国だが、発生情報の初出がスペインだったので、この名で呼ばれ、感染症のみならず戦争、災害を含めた人の死因の中で、短期間で最も多くの死者を出した◆しかも20~40代の死亡率が高かった。当時は抗生物質は発見されておらず、ウイルス学も未発達だったため、まん延を抑えることができなかったのだ。さて、新型コロナウイルスによる肺炎だが、拡大が止まらない。厚労省は、風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続いた場合など、全国の保健所に設けられたセンターに相談するよう、受診目安を発表した◆企業活動だけでなく、天皇誕生日の一般参賀が中止になるなど、イベントにも影響が広がる。先行きが見通せない。一人一人が早めの対応を。

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