連載・特集

2020.2.15みすず野

 松本市の新しい市長が29日後の3月15日に決まる。28年前の平成4年、いわゆる「92年の92票差」で有賀正さんが初当選したのも3月15日だった。全ての票を開けるまで当確の出ない大接戦が市政史に刻まれる◆その年の1月3日付の小紙が市長選に向けた世論調査の結果を報じている。「松本の悪いところ」を市民300人に尋ねると、複数回答で241人が「道路状況」を挙げた。市政に望むことでも最多の178人が「道路整備」を選び、次いで「福祉対策」の124人。市の高齢化率が当時まだ14%台だった背景もあろう◆続いて市政課題を扱った全42回にわたる連載記事では、道路関連のテーマがこれでもかと計12回も続く。時は流れて住民意識や行政への要望が多様化し、高齢化率30%が間近になった今日でも「道路」に対する関心は依然高いのではないか◆先日の小紙リレーコラムで医師の山村光久さんが道路行政を取り上げていた。渋滞を経済的な損失で捉え、緩和するだけで「もうかる」という発想で進めるべきだと。車を運転する人、しない人、自転車に乗る人―意見はさまざまだろう。市民の声が街と新市長を動かす。

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