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手作りベンチを台風の被災地へ 上松中生が長野のリンゴ箱再利用

 上松町の上松中学校2年生34人が総合的な学習の時間で、昨年10月の台風19号で被災した長野市へ贈るベンチ作りに精を出している。一緒に製作する町地域おこし協力隊木工部・小林信彦さんが長野市出身の縁で、被災地のために何かできないかと動き出した。被災農園の廃棄されてしまう木製のリンゴ箱を再利用して、ベンチに生まれ変わらせる。

 23日、同校技術室で作業をした。手のこで材を切ったり、材を組み立てたものをリンゴ箱の規格に合わせてねじで留めたりしてベンチを形作っていった。友達と協力して作業した下野成偉人君(14)は「切る、組み立てるという単純な作業の繰り返しだが、間違うと修正が必要になる」と苦笑しながら「早く被災地が復興して(自分たちのベンチを)たくさん使ってもらいたい」と話していた。
 小林さんの友人知人に被災農家がいて、話をする中で持ち上がった。今後、協力隊員が残りの組み立てをした後に早ければ3月までに、塗装を生徒と共に行う。完成後は支援団体・北信濃農業復興プロジェクトに託して活用してもらうことを考えている。小林さんは「昔ながらの木製のリンゴ箱を使った象徴的なベンチが(被害が大きい)長野市のアップルラインで使われ復旧の後押しとなればうれしい」と話している。
 2年生は総合的な学習の時間で「上松町のために何かできることをしたい」と町内のバス停に寄贈するベンチの試作をしていて、その作業と並行して被災地へ贈るベンチ作りを行った。

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