政治・経済

山形の空き家バンク 1年半で登録5件 

村サイトに掲載されている空き家バンクの情報

 山形村が平成30年7月に設けた「空き家バンク」への物件登録が振るわない。物件を「貸したい」「売りたい」所有者による登録申し込みは、この1年6カ月で5件にとどまっている。一方で「借りたい」「買いたい」という人からの問い合わせは本年度、昨年12月までの9カ月だけで71件に上る。村は移住希望者の受け皿となる登録件数を増やすため、周知方法を見直す。

 登録申し込みの5件のうち、実際に登録されたのは3件で、うち1件は売買契約が成立し、1件はその後に建物が取り壊されたため抹消された。2件は登録待ちの状況だ。
 現在は売却を希望する1件が登録され、県移住者向け空き家ポータルサイト「楽園信州空き家バンク」に、ほかの物件とともに載っている。村サイトでも、所在行政区や建物の構造、建築年月などの概要が公開されている。
 一方で「借りたい」「買いたい」という人からの問い合わせは、村内外から寄せられる。「なるべく安価で」という人が多く、村の移住支援制度のほか、子供がいると学校や保育園、子育て支援施設などを確認する人が多い。
 空き家バンク創設前に、村が空き家所有者に行ったアンケート調査では、バンクに「興味がある」との回答が一定数あった。村は創設後にも周知をしたが、帰省時の第二の自宅や倉庫に使う人も多く、登録は増えていない。
 一方で村には、空き家の再利用を目的にした改修や家財道具などの片付け、解体をする際に、経費の一部を所有者に補助する制度もある。昨年12月までの累計で、片付けと解体で各2件の利用があった。
 村は再度、物件所有者に空き家バンクの存在を周知して登録の検討を呼び掛けたり、サイト内の目立つ場所に情報を移したりすることを検討する。村総務課の担当者は「村内への移住ニーズがあるのに、十分に応じられていない。PR方法を再検討する」としている。