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松本の県営住宅 子育て世帯向けに改修

子育て世帯が住みやすいように改修した二子団地の1室

 昭和40~50年代に建設された松本市内の県営住宅で、子育て世帯向けの改修が進んでいる。入居者の高齢化が進んで空室も増えていることから、若い世代にも県営住宅に入居してもらおうと、子供の安全性や現在の生活様式を意識した造りに改修している。現在は笹部弥生団地(南原2)の2戸と二子団地(笹賀)の1戸で工事を行っており、2月中旬ころから中学生以下の子供がいる世帯を対象に入居者を募集する。

 県が平成28年度から進める「県営住宅リノベーション事業」の一環で、子育て世帯が暮らしやすい造りとして一般公募の中から選ばれた設計モデルを基に、全面的な内装工事を行っている。松本市内では昨年度に笹部弥生団地の2戸と二子団地の1戸で改修工事を実施し、笹部弥生団地の2戸にはすでに子育て世帯が入居している。
 笹部弥生団地では3DKを2LDKに、二子団地では2LDKを1LDKに改修してそれぞれ個室を減らし、家族がだんらんするリビングダイニングの面積を広くした。退去時に修繕が必要な畳やふすまをなくして入浴設備やキッチンなどを整備し、床やサッシの断熱性能も高めている。身長が低い子供でも使いやすい引き戸や、妊婦がかがんでも手が届く高い位置のコンセントなど、子育て世代の生活を意識した工夫も随所に施している。
 家賃は工事費の分ほかの住戸より高くなるが、入居世帯の収入によって変動する。県建築住宅課の新垣千絵主査(39)は「公営住宅は古いというイメージを持っている人も多いが、ストレスなく住めるように設計している。家賃で抑えた分を子供のために回してもらえれば」と話していた。
 県は今後、他の設計プランも考えて他市町村の県営住宅でも改修を検討したいとしている。