地域の話題

塩尻のあやみどり塩ソフト 生産中止

さまざまなバリエーションで売り出されたあやみどり塩ソフト(龍胆提供)

 塩尻市のご当地ソフトクリーム「あやみどり塩ソフト」の生産が昨年末で中止された。塩尻生まれの緑大豆・あやみどりを使ったスイーツとして市農業公社(洗馬)と矢沢加工所企業組合(下西条)、市民ら有志でつくるしお研究会の三者が共同開発し、話題を呼んだが、発売から5年がたち需要が減り続けていた。世代を問わず愛された味や見た目に加え、街おこしスイーツとして誕生した経緯があるだけに再開を望む声がある。

 平成27年に誕生した。あやみどりの風味と若草色を生かしたソースをソフトクリームに絡め、天然塩を振りかけた逸品で「塩尻が誇るヒット商品」などと歓迎された。最盛期には飲食店やレジャー施設など市内20店舗以上で販売され、市民が食後のデザートとして味わったり市外の来訪者に振る舞ったりと広く親しまれた。
 ただ近年は市民の関心が薄れ、需要も減っていた。ソースの生産を一括で請け負った矢沢加工所によると「準備も含めると一日がかりで手作りしたが手間の割に売り上げに直結せず受注も不安定だった」。苦渋の決断で昨年末にソースの生産を中止したといい「一過性でなく継続的なビジネスにつながる街おこし」を課題に挙げた。
 一方、何とか復活させたいと試行錯誤する飲食店もある。バリエーションを変えながら四季折々にあやみどり塩ソフトをPRし、発売以来2万5000食を売り上げた大門一番町の中信会館・龍胆は再現を試みる。荻上裕総支配人は「自信を持って紹介できるご当地商品が消えるのは寂しい。再び多くの店が一丸となって扱える日が来るように」と願っていた。