政治・経済

松本市長選 異例の立候補予定4氏全員が深志高同窓生 

市長選への立候補を予定する4人が通った松本深志高校

 任期満了に伴う3月8日告示、15日投開票の松本市長選挙に立候補の意思を表明している新人4氏は全員、県内有数の進学校で知られる「松本深志高校」が出身校となっている。同学年の同窓生が中心になって支える後援会もあるが、4氏はいずれも「深志」にこだわることなく支持基盤を構築し、あいさつ回りやつじ立ちを重ねて、幅広い層への浸透に努めている。

 臥雲氏の後援会長は深志時代に担任だった前松商学園高校長の百瀬康雄氏で、顧問に元県議の深沢賢一郎氏ら深志OBが就く。「支援する友人知人に深志が多いのは自然」としつつ、落選した4年前の前回選時から培った多方面の人脈を生かして政策を訴え続ける。
 花村氏の後援会の共同代表にも、深志時代に担任だった元県教育長の斉藤金司氏が就き、同学年の仲間が後援会を支える。「深志出身が4人なのはたまたま。『深志、深志』と言われることに戸惑いがある」とも口にし、地区レベルの団体の会合などを足しげく回る。
 大月氏も前県議の下沢順一郎氏ら深志の同学年の人たちが支援し、下沢氏は後援会事務所に入る。全員が深志出身者という構図については「全く意識していない。それぞれ経歴も違う」とし、地元波田地区の住民らの支援も受けて支持拡大に努めている。
 百瀬氏の後援会にも深志出身者はいるが、「深志だから後援会に入っているわけではない。深志だからまとまるという世代でもない」と話す。同学年だった、子供が深志出身―といった縁は大切にしつつ、市街地などでこまめにつじ立ちを重ねて政策の浸透に奔走する。
 一方、立候補予定者全員が深志出身であることを"よしとしない"人もいる。実際、松本県ケ丘高校出身の70代男性は一時、出馬を模索したが、結果的に家族の理解を得られず断念した。
 深志高と、前身の旧制松本中学校の卒業生らでつくる「深志同窓会」会長の井上保・松本商工会議所会頭は「それぞれが全力を尽くして頑張ってほしい」と4人にエールを送っている。

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