地域の話題

ひよこ豆みそ鮮やか 松本味噌醤油組合が県品評会で審査長賞

 中信地区のみそ、しょうゆの製造元でつくる松本味噌醤油工業協同組合の技術会は本年度、ひよこ豆やレンズ豆を使ったみそを研究している。特にひよこ豆のみそは鮮やかな山吹色に仕上がり、昨秋の県みそ品評会で評価され、多様化みそ部門で審査長賞を受けた。大豆を使用していないため、技術会は「アレルギーでみそを味わえない人に対応できるのではないか」と注目している。

 組合の技術会は約20社が参加しており、毎年テーマを決めてみその可能性を追求している。今年は、大豆以外の材料でみそを造れないか試した。技術会の会長を務める萬年屋(松本市城東2)社長の今井誠一郎さん(54)は「小豆や黒豆のみそもあるが、皮が残り、黒っぽくなり見た目があまり良くない」と感じた。そこで着目したのは、スープやカレーなどに使われるひよこ豆とレンズ豆だ。ひよこ豆は丸く小さな突起があり、レンズ豆は平らな形をしている。
 技術会ではそれぞれの豆に米こうじと塩を加え、6~8キロのみそを仕込んだ。特にひよこ豆のみそは色が美しく、加工もしやすかった。味は市販の白みそに近く、さっぱりしており、濃厚な感じはない。材料費は大豆よりひよこ豆は割高で需要も未知数のため、現時点では技術会の会員で商品化や大量生産を目指す動きはない。
 ただ、出来栄えも良く、造り方が分かったのが今回の収穫という。今井さんは「アレルギーで困っている人にみその造り方を教えることができる。要望があり、小ロットであれば委託醸造も可能かもしれない」と語る。今回のみそは10袋(1袋300グラム)をアレルギーで困っている人や支援団体に無料提供する。
 問い合わせは萬年屋本店(電話0263・32・1044)へ。

連載・特集

もっと見る