政治・経済

食べ残し容器 紙製に 食品ロス削減 松本市が推進店に配布

 食べられるのに捨てられる「食品ロス」の削減に力を入れる松本市は本年度、飲食店などに提供している食べ残し料理を入れる容器を、プラスチック製から紙製に変えた。ごみになって海洋汚染を引き起こすプラスチックの削減は世界的な課題となっており、市は環境問題の解決に向けて、食品ロスとプラごみの削減を同時に啓発していく考えだ。

 市は平成28年度に、食品ロス削減のための「残さず食べよう!30・10(さんまる・いちまる)運動」の啓発に取り組む店舗を「推進店」として認定する制度を設け、昨年末までに飲食店・宿泊施設168店と、96事業所を認定している。宴会客が食べ残しの料理を入れて持ち帰ることができる容器を、認定時に推進店に配っている。
 本年度配り始めた紙容器は、サトウキビの搾りかすなどで作った「非木材紙」で、環境に優しい上にたい肥化ができる。本年度はこれまでに33店舗へ計8000個を配った。手提げの袋も、ポリ袋から紙袋にした。
 市勤労者福祉センターで6日に開かれた市主催の新年祝賀会では、市の幹部職員が残った料理を紙容器に入れ、終了時に出席者に持ち帰ってもらった。
 紙製容器の単価はプラ容器の5倍以上するが、環境問題の観点から「プラ容器を配るのはいかがなものか」との声が環境政策課で上がり、プラ容器からの脱却を決めた。同課は「お金はかかるがやらねばならないこと。使い捨てプラスチックの削減が一般的になるようにしたい」と話している。

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