連載・特集

2020.1.20 みすず野

 きょうは二十四節気の大寒。一年で最も寒さが厳しいころに当たるが、ことしは記録的な暖冬である。暖冬傾向は、ここ20年以上ずっと続いているのだが、この時季はさすがに厳しい寒さがやって来ていた◆ところが、ことしは全くそんな気配がない。すでに日脚は伸びているので、このまま春に向かうのではないか。雪も平野部にはなく、とても過ごしやすい。とはいえ、暖冬、雪不足は冬の信州にとっていいことばかりではない。スキー場は悲鳴を上げ、暖房用品、除雪機具などの売れ行きも低調という◆灯油は、それぞれの家にとっては節約できるのでうれしい限りだが、ガソリンスタンドなど販売する側にしてみると、売り上げ減が続いて、気をもんでいるにちがいない。冬が寒く、長いほど春を待つ気持ちは強まり、春が到来したときの喜びは大きい。そんな喜びを味わうのも悪くない、などと思うのだから勝手なもの◆松本市奈川の民家から、フクジュソウの花の便りが届いた。奈川で開花しているということは、そこかしこで咲いているのだろう。フキノトウも顔を出していそう。「ほとばしる水のほとりの蕗の薹」(泊月)