連載・特集

2020.1.16みすず野

 歳月のたつのは実に早い。平成7(1995)年に起きた阪神・淡路大震災から明日で25年である。元号も令和に変わった。当時は戦後最大の地震災害で、大都市直下で発生した「都市型災害」の典型だった◆犠牲者6434人の8割が、倒壊家屋の下敷きになって亡くなった。大正期の関東大震災は主に焼死、平成23年の東日本大震災は巨大津波による水死と、三つの大震災での死因は異なる。私たちは何を教訓とすべきか。阪神・淡路大震災、東日本大震災のあの日を思い出し、それぞれが問うてみる必要があろう◆25年を経ようが、遺族にとっては忘れられるものではない。だが、第三者の中ではどうしても風化してしまう。地元兵庫県は、「震災を風化させない―『忘れない』『伝える』『活かす』『備える』」を基本コンセプトに、関係機関と連携し、次の大震災への対策を進める。フォーラムなど記念事業も展開するという◆「長くここに住んでいるけれど、こんな災害は初めて」の声を、全国の被災地からよく聞く。大地震を含め、大規模災害への備えは、これからの地域づくりの最大の課題とも言え、決意を新たにしたい。