連載・特集

2020.1.12みすず野

 初めてスキー板をプレゼントされたウッレ少年は、雪が積もるや喜んで野山へ繰りだす。〈白霜じいさん〉と出会い〈冬王〉が住むお城に連れて行ってもらった―。絵本『ウッレと冬の森』を行きつけの喫茶店で手に取った◆エルサ・ベスコフはスウェーデンの絵本作家で1907年刊行というから百年たつ。メルヘンチックな絵と物語の筋を目で追いながら「ああ、今は〈雪どけばあさん〉が出て来ているのだな」と思った。なかなか季節を覚えられず、そのたび〈白霜〉を怒らせる。ウッレも内心やきもきだ◆暖冬傾向で今季はまだ雪かきをしていない。行ってみたわけではないが、黒沢の滝はこの分だと、とうとうと水音を立てているだろう。里の暮らしは楽な一方で、ゲレンデでは関係者が天を仰ぐ。中信地方への影響は今のところ限定的なのは幸い。連休でお出掛けの人もおられよう◆きょうはスキーの日。明治44(1911)年に日本人が初めてスキーをした日とか。〈春の女王さま〉のお出ましは、しらばく後に願おう。ウッレはお城でスキーやそり遊びを楽しんだ。〈雪どけばあさん/おねがい/ぼくらの雪をのこしてよ!〉

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