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松本発オペラ 節目へ全力 楽しむ会が来年10回公演

 プロの演奏家と市民が一緒につくり上げるオペラとして親しまれている「オペラを楽しむ会」(倉科京子さん主宰)の公演が、来年で10回の節目を迎える。地域発の音楽文化をオペラで表現しようと平成19年に第1回公演をして以来、1~2年に1回のペースで公演を重ねてきた。節目の公演に向けて、新年からプレイベントも実施するなどして大々的に盛り上げる。

 「オペラを楽しむ会」は、他団体のオペラに参加した有志が自分たちでオペラをつくり上げようと結成した。現在は約30人の会員がいて、公演ごとに会員以外の演奏家やスタッフにも参加を呼び掛けて練習を重ねている。
 第10回記念公演「椿姫」は、来年5月3日に松本市深志3のまつもと市民芸術館で開かれる。フルオーケストラ演奏で、全3幕を上演する。出演者とスタッフの総勢約100人でつくり上げる歌劇で、公演に向けた練習は夏場に始まった。現在は深志3の全久院や市内の地区公民館などで、音楽づくりや立ち稽古をしている。
 合唱で初参加する松本県ケ丘高校1年生の竹内葵さん(16)は「普段関わりのない人たちと歌うのが楽しい」と笑顔を見せ、衣装製作の茅野町子さん(71)=岡田下岡田=は「知恵を振り絞り、演出家の希望に添えるように頑張っている。1日があっという間に過ぎる」と充実感をみなぎらせている。
 節目の今回は記念公演実行委員会(実行委員長・佐藤浩市テレビ松本ケーブルビジョン社長)を組織した。「地域の音楽文化向上に貢献したい」と1~3月の計3回、市内で出前コンサートを開き、5月の公演に向けた機運も高める。
 主人公の「ヴィオレッタ」を演じる倉科さんは、市民がオペラをつくり上げ、出演者と観客の双方で毎回の公演を楽しみにしている人が多いことに「なくてはならないことをしている」と、喜びと手応えを感じている。「椿姫はなじみの曲も多い。オペラの非日常の世界を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
 公演の問い合わせは倉科さん(電話090・4393・6001)へ。

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