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松本空港 国際化に本腰 入国審査施設を仮整備へ

 県営松本空港に就航する国際チャーター便の増加を受け、県は新年度、空港の国際化を視野にターミナルビルの整備に段階的に着手する。令和3年度までの国際線ターミナルビル建設を掲げて調査を進めており、まずは外国人旅行者の入国審査をするための施設を臨時的に整備する方針だ。県企画振興部は新年度当初予算に債務負担行為分を含めて関連費用約1億2000万円を要求しており、空港国際化に向けて本腰を入れる。

 現在のターミナルビルは平成6年のジェット化時に建設されたが、国際線を想定しておらず、外国人旅行者の入国を審査するCIQ(税関、出入国管理、検疫)の導線が確保されていない。そのため、現在は国際チャーター便を受け入れるたびに既存施設に仕切りを設けて審査する臨時対応でしのいでいるが、フジドリームエアラインズ(FDA)による定期便「松本―神戸線」が10月に就航して以降、国内線の発着数が増えたことで対応が難しくなった。
 入国審査をするための施設は、令和3年夏までの建設を目指す。既存のターミナルビル横に平屋で約200平方メートルの施設を設ける。加えてビル本体の施設整備についても検討していく。
 県の調査によると、現状のターミナルビルは乗客が荷物を受け取るターンテーブルは1カ所しかなく、国内線と国際線の荷物を一緒に使えない。1階ロビーのトイレは利用客から狭いという意見が寄せられ、個室にキャリーバッグを持ち込む余裕がないことも指摘されている。
 こうした課題を踏まえ、県松本空港利活用・国際化推進室の岩下秀樹室長は「より良いターミナルビルをつくるための検討は並行して続けていく」としている。ただ、これらビル全体の整備には億単位の事業費が想定され、財源確保が課題となる。

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