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さようならミィ 冠着駅の猫駅長、天国へ

 5年前から筑北村坂井のJR篠ノ井線冠着駅にすみつき、"駅長"として親しまれてきた雄猫の「ミィ」が、17日に死んだ。脾臓に腫瘍が見つかったため12月始めに手術を受け、一時は回復の兆しを見せていたが、入院していた千曲市内の病院で息を引き取ったという。人懐っこい性格で毎日駅利用者を見守り、駅には全国各地からミィに会いに来る人が絶えなかった。
 ミィは11月からおなかが腫れて入院し、5日、6日に脾臓を摘出する手術を受けていた。術後は元気な様子を見せ13日に退院したが、14日に具合が悪くなり再入院した。肝臓も弱っていたという。9歳だった。現在は駅近くにある安養寺の本堂に安置され、21日に寺で葬儀が営まれる。たくさんの人に親しまれたミィと最後の別れができるよう、葬儀までは本堂を開放している。  ミィと過ごしてきた駅職員の前山明彦さん(67)=東条=は「とても人懐っこく、多くの人に愛されてきた。もう会えないと思うと、本当に寂しい」としのんだ。ミィが事務室の座布団に座って利用客を出迎える姿や、お気に入りのストーブの前でくつろぐ姿が目に焼きついているという。ミィの存在は、新聞、テレビで取り上げられたり、ファンの間で口コミやインターネットで話題になったりして、駅の集計だと約5年間で7000人以上が会いに訪れた。ファンから寄せられた写真や贈り物も数多くある。通勤で駅を利用する竹川清登さん(66)は18日にミィの訃報を聞き、「駅の主だった。寂しくなるな」ともらした。  ミィは平成26年の12月25日に駅前のトイレに置き去りにされているのを発見された。ミィを見つけた駅職員の大嶋由美子さん(54)=坂井=は「もう少し、長生きしてほしかった。ミィとの全部が思い出」と話していた。